2/25 神山をきく 春日山原始林さんぽ もよう編
さて。ここ2週間ほどで一気に春めいてきましたね。
というわけで先月25日に開催したツアーのレポートです。
今回は、寒さも考慮して短めのコースで「森のもようを持ち帰る」ワーク中心のプログラムとしました。
参加者は4名様。今回は皆さん女性でしかも全員県外からのご参加。
いずれも春日山を歩いてみたいと思ってくださっていた方々でした。
いつものように春日大社〜上の禰宜道を歩きます。
春日大社と春日山の関係性。春日山原始林がどんな森なのかを
少しインプットしていただいて、滝坂の道へ。
この日は曇り空でしたが少し空気がゆるんでました。
滝坂の道を入り、身体を森になじませるみみのたいそう。
ゆっくり森に寝転んだら、そのまま寝入ってしまいそうに(笑)
そこからこの日は首切地蔵を目指して歩きます。
石仏、ムクロジ、ムササビの食痕。
沢沿いの道は陽があまり差さないため、少し暖かくなっても
一部では凍っているところも。
春日山の現状を伝えつつ、
樹々に張り付いたコケの柔らかさや自然の不思議な形、
道沿いに鎮座する石仏たちについてお伝えして、首切り地蔵に。
ちょうどお腹も空いたところでお弁当。
この日は郡山の「ごはんやさじ」さんの竹皮に包まれたお弁当。
ザックの中にもいれやすく、ボリュームもちょうどいい。
彩のきれいなお弁当には、菜ばなやフキノトウなど春の味も。
流石にじっとしていると寒かったので温かい飲み物をお渡しして
ゆっくり味わっていただきました。
いつもならここからさらに奥へ。というところですが
今回はここからもと来た道を引き返します。
この日のテーマは「もよう」。
春日山原始林では許可なく森の中から葉っぱをちぎることも
落ちている木の実を持ち出すことも禁じています。
でも、森の中で感じたことを形にして持ち帰りたい。
ということで、今回は「フロッタージュ」という手法を使って
樹々や葉の形を手拭いに写し取るというワークをやりました。
真っ白な手拭いを対象物に宛てて、綿を入れたガーゼに絵の具をつけて
とんとん とんとん とやさしく叩きつけます。
するとうっすらと模様が手拭いに移ります。
それぞれが気になったものを見つけて写し取る。
初めは皆さん恐る恐るでしたが、次第に載ってくると「あ、あれも気になる」
「これも素敵」と夢中になってきました。
できた作品はどれも素敵。世界に一つの「春日山原始林のもよう」を
それぞれ持ち帰っていただくことができました。
真冬のプログラムで参加が少なかったのですが、
皆さん印象深い体験ができたようでした。
参加者の声
・一人ではとても足を踏み込むこともなかった春日山に案内して頂きうれしく思います。又次回の企画にも参加させていただきたいです。
・日頃、人工的な美しさに囲まれていることを実感しました。春日山原始林のリアルな野生を感じることができました。
神山をきく 春日山原始林さんぽは
2015年から3年がたちます。はじめは「春日山原始林を未来へつなぐ会」としての活動。
2016年からBOKUNARAが企画・運営をするかたちで継続しています。
2018年は、年4回の開催を予定しています。
募集はもう少し立ってからになりますが、以下の日程で予定していますので
ぜひまたご参加いただければと思います。
音編 2018年5月13日
雨の森編 2018年6月23日
初夏の森をまた、一緒に歩きましょう。
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