2017/7/15 神山をきく 涼編 レポート

7月もあっという間に過ぎ去ってしまい、もう8月。
あつい、あつい、あつい日が続いています。

ちょっと時間が経過してしまいましたが、7月15日に実施した「神山をきく 涼編」のレポートです。

今回の参加者は12名。
この日の予想最高気温は35度。まさに「涼」を感じるにはうってつけの天候です。

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木漏れ日の中で体操。 photo :Takanori Kamegai

いつものように春日大社宝物殿前で集合しお弁当をリュックにしまっていただいたら、二の鳥居横の森へ移動。
自己紹介などを済ませて体操です。

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神功皇后お手植え!?のクスノキ。圧巻のデカさ。 photo :Takanori Kamegai

身体の準備ができたらツアースタート。まずは、春日大社へ。簡単に春日さんのお話をさせていただいた後、各自お参り。若宮の大楠を見上げながら上の禰宜道へ。ナギの純林で、ナギのお話をさらっとさせていただき、高畑へと抜けます。日陰のない高畑を滝坂の道(旧柳生街道)へと抜けていき、やっと滝坂の道入口に。

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固まってごろりと転がっている様子がいいですね。 Photo: BOKUNARA

森の中へ入ると少し気温は低い。風が涼しい。早速「涼」を感じました。
さらに恒例の「みみのたいそう」で森を感じることができるように五感を開くアクティビティを。二人組で目を閉じてあるいたり、みんなで寝転んで音を聞きます。
じーっと耳を澄ませていると、川のせせらぎ、木々の音、ヒメハルゼミの波音のような大合唱。そして、鳥の声。
幸運なことにこの日はオオルリが訪れ、さえずりとその姿を見せてくれました。

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寝っ転がってみるとこんな感じ photo :Takanori Kamegai

ゆっくりてくてく歩きながら、切り株から生える樹や、石仏、樹齢500年以上と思われるスギの大木など、人と自然のつながりを中心に解説しながら歩きます。

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樹齢500年以上のスギ。みなさん見惚れていました photo :Takanori Kamegai

途中、能登川のせせらぎ沿いで水彩色鉛筆を使って扇子に涼を描くアクティビティ。思い思いの場所で、森を感じ、表現してもらいました。
それぞれにどんな思いで描いたかを共有、みんなで見せあいっこしました。ここで記念写真をパチリ。

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ひとり佇んで森を感じ、描きます。photo :Takanori Kamegai

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親子でたのしむのもOK photo :Takanori Kamegai

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みせあいっこ。色々な描き方がありました photo :Takanori Kamegai

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記念写真パチリ photo :Takanori Kamegai

その後は、首切り地蔵休憩所で昼食。この1週間前にこの場所のシンボルでもあった大杉が倒木。休憩所が大破しました。
これまでその大杉によってできていた日陰がなくなり、休憩所も基礎が残るのみとなっていました。
ちゅうしょくは、ならまちにある「うとうと」さんのお弁当。季節的なことも考慮して痛みにくいものを用意していただきましたが、なんと2段。
お腹いっぱいになりました。

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うとうと弁当。ちょっと汁がもれましたが、ボリュームもあり美味しかった。 photo :Takanori Kamegai

腹ごしらえが終わったら、再び移動です。ツアーは後半へと入ります。首切り地蔵から地獄谷新池を抜けて春日山石窟仏を目指します。
と、途中で不思議なイモムシが。なんとカラダに卵を載せているではありませんか!

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後日調べたところ「コマユバチ」というハチが寄生していた様子。このイモムシはこのあと蛹になることなく息絶えてしまうそうです。 photo :Takanori Kamegai

実はこの時は、サラッと通過してしまったのですがすごいもの見ていたんですね。みなさんにしっかり伝えきれておらず、反省。

さて、いつものルートで春日山石窟仏へ登っていくと、通行止めが。ここ数年のナラ枯れ被害もあり、倒木の恐れのある箇所などを通行止めにしているようです。
仕方がないので、迂回して春日山石窟仏へ。通称穴仏と言われるこの石仏群は一体何体あるかをみなさんに探してもらいました。

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春日山石窟仏。ここも含め全部で18の仏像が彫られています。 photo :Takanori Kamegai

その後は、下り道。春日山遊歩道の南部をゆっくりてくてく歩きながら、所々で解説をしていきます。前半でお話しなかった森の現状や危機、歴史、そして、樹々に関する解説を交えながら歩きます。時間はちょうど14時〜15時と一番熱い時間でしたが、森の中は27度前後と過ごしやすく、まさに涼を感じることができました。

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山桜について解説中 photo :Takanori Kamegai
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コジイの巨樹が枯れた跡にできたギャップにナンキンハゼとシダが群生している。 photo :Takanori Kamegai

そして、南部交番所でゴール!再び体操をしたのち、お茶を飲んでゆっくりしてから、解散です。お疲れ様でした!
今回のツアーのテーマ「涼」については、みなさんに十分に感じていただくことができたようです。実はヒルが数匹でており、夏の原始林らしさ(?)を感じることとなりましたが、みなさんにはご満足いただけたようです。

参加者の方々の声を一部抜粋してご紹介します。
・シートの上に寝転んだのが気持ちよかった。扇子に絵を書くのがたのしかった。(30代 女性)
・春日山原始林がずっと気になっていたけれどひとりで入山するのがためらわれていたのでツアーで参加できてよかった。説明も分かりやすかった。(40代 女性)
・木が倒れたり、生まれたり、森が生きてるんだなと感じた。(40代 男性)
・改めて、原始林の奥深さを知ることができた。ヒメハルゼミの大合唱に感動した(70代 男性)

今回は、30代〜70代、男女もほぼ同数と幅広い年代性別でご参加いただけました。また関東方面からのお客様もいました。
また、リピーターの方も!本当に少しずつですが、このツアーを面白がってくれる方が少しずつ増えてくれていることに感謝をしています。

さあ、今週末からは「春日山よるさんぽ」昨年ちょっとだけトライアルしましたが、新しい取り組みです。先日もアップしましたが、8/5,12,26の3日間、実施します。

また、春日山からは少し離れますが、おせわになっている「ならそら」の山本あつしさんにお声掛けいただいてならまちの夕暮れを楽しむ「ならまち遊歩」というイベントで新しい街歩き「超珍」というイベントにも関わっています。

そして、近日中にアップしますが、9月には昨年も実施した、奈良発信のクラフトビール「Golden Rabbit Beer」とのコラボイベントがパワーアップして帰ってきます。お楽しみに。

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