神山をきく 世界遺産春日山原始林さんぽ 秋の彩編 レポート

11月26日、秋晴れの春日山原始林で、「神山をきく 世界遺産春日山原始林さんぽ 秋の彩編」を開催しました。
今年、5月に実施した「彩編」の秋バージョン。紅葉をメインに、春日山原始林でお気に入りの色を見つけるツアーです。

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10月にオープンした春日大社宝物殿前で集合し、自己紹介と簡単なストレッチをしたのち、春日大社へ。この日は宝蔵院流槍術の奉納行事で混雑していたため門の前から見学し、春日大社の御神体である御蓋山と春日山の関係性などをお伝えし、境内にあるクスノキの巨木や橙、ナギやイチイガシなどを見ながら高畑へ抜け、滝坂の道へ。

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滝坂の道を入ってすぐの広場で、森へ入るため、恒例の「みみのたいそう」。森を五感で感じるためのチューニングです。耳で音を聞きいたり、目を閉じて足の裏で地面を意識したり、目をつぶって木に触れたり。身体を森に馴染ませていきます。

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滝坂の道を登りながら、黄色に色づいた森を歩きます。途中、木の実や、原始林特有のつる性植物、不思議な形の切り株などの解説を加えながら、参加者のみなさんにはお気に入りの色を探してもらいました。道すがらに点在する石仏では、春日山の自然と文化のつながりについてお話しさせて頂いたり、春日杉の大木の苔を覗いてみたりしながら、首切り地蔵まで。ゆっくりゆっくり歩くため、既に時間は13時。みなさんお腹がペコペコでした。

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昼食は、高畑にあるカフェ南果さんのお弁当。なんと箸袋にツアー名なども手書きで書き込んでいただいて、とても素敵な心遣いが。
ザックに入れて背負って歩くためにどうしてもズレてしまいましたが、彩りもとても美しいたくさんのおかずとおにぎり。
参加者の皆さんにもご満足いただけました。

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昼食が終わってからは、ここまでの道のりでそれぞれが見つけた「自分の色」の色合わせ。日本の伝統色のカラーチップや本を利用して、見つけた自然の色がどんな色なのか、色に込められた意味から、昔の日本の人々の色の見方を感じることができました。

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その後は少し登って春日山石窟仏を見学したのち、春日山遊歩道を高畑方面へ向けて下っていきます。途中に現れる高山神社や、苔むして豆シダが絡みつく標石など、歴史を感じる人の関わりと、イロハモミジの紅〜黄〜黄緑の紅葉グラデーションを中心に、ムクロジ、イヌシデの黄葉と、歩道を埋め尽くす落ち葉の感覚を楽しみながらゆっくりと歩きました。

終着地点の南部交番所へ到着したのは16:30。この時間には、森はもう夜の顔を見せはじめていました。
軽くストレッチした後、簡単な感想をいただきました。
参加者の皆さんからは、
「普段は歩くことに注力して見過ごしていたものを、お話を聞きながらあるくことで気がつくことができて新鮮だった」
「奈良に住んでいたけれど、春日山のことは知らなかったのでいろいろ知ることができてよかった」
「普段の暮らしの中で「自然」と「街」と分けて考えてしまっていたけれど、今回、道中様々なところで話を聞くうちに、自分の暮らしの中にも見過ごしている自然があることに気がついた」
「案内してくれたお二人がとても楽しそうだったのがとても印象的だった」
など、嬉しいお話をいただくことができました。

今回も、個人的にはいろいろ改善点・反省点はあるのですが、それでもこうして春日山を案内するたびに、新たな発見や、感じて欲しいことが出てきました。
それと同時に春日山は特殊な場所で、ここでしか味わえないものがあるものの、例えば原始林の中にあるケヤキという木を自分の街の中で見たときに、
ここでの体験を思い出してもらえたり、身近な自然に眼が行くようなきっかけになればと考えています。

奈良市観光協会とのツアー。とりあえず今年は初夏と秋で計4回を実施することができました。今後も継続して実施できればと感じています。

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